購入して間もない、まだ封も切っていないお米の袋の中を、よく見ると小さな茶色い虫が動いている。あるいは、開封したばかりなのに、すでにお米が糸を引いて固まっている。そんな絶望的な状況に陥った時、多くの人が「これは交換してもらえるのだろうか」という疑問と、諦めの気持ちを抱くでしょう。結論から言うと、そのお米とレシートを保管していれば、購入した店舗で交換や返金に応じてもらえる可能性は十分にあります。泣き寝入りする必要は全くありません。お米に虫が湧く原因の多くは、前述の通り、生産や流通過程で卵が混入し、それが家庭の保管環境で孵化するというものです。しかし、購入後すぐに虫(特に成虫)が発見された場合、それは家庭での保管の問題ではなく、販売される前の段階、つまり店舗の在庫管理中に、すでに孵化・発生していた可能性が高いと判断されるからです。例えば、店舗のバックヤードの温度が高く、長期間保管されている間に孵化してしまったり、米袋に輸送中にできた微小な穴が開いていて、そこから倉庫にいた虫が侵入したりするケースが考えられます。これは、販売者側の品質管理に問題があったと見なされるため、多くのスーパーマーケットや米穀店では、正当なクレームとして、誠実に対応してくれます。虫が湧いたお米を発見したら、まずは慌てて捨ててしまわずに、購入時の「レシート」を探し出してください。これが、いつ、どこで購入したかを証明する、最も重要な証拠となります。そして、お米の袋の口をテープなどでしっかりと塞ぎ、虫が外に出ないようにした上で、できるだけ速やかに購入した店舗に連絡を入れましょう。その際、「いつ購入したもので、開封したら(あるいは未開封の状態で)すでに虫が湧いていた」という事実を、感情的にならず、冷静に、そして明確に伝えることが重要です。ほとんどの場合、店舗側は謝罪と共に、商品の交換や返金に応じてくれるはずです。ただし、購入から何ヶ月も経過している場合は、家庭での保管が原因と判断され、対応してもらえない可能性が高くなります。お米を購入したら、一度、袋の外からでも中身をよく確認する習慣をつけておくと、こうしたトラブルにも対処しやすくなるでしょう。
買ったばかりの米に虫!交換は可能?